【AZ-900試験対策&無料問題付き】Azureストレージの種類を徹底解説!(Blob / Table / Queue / File)

【AZ-900試験対策&無料問題付き】Azureストレージの種類を徹底解説!(Blob / Table / Queue / File)

AZ-900試験の合格を目指す皆様、クラウドの基礎知識の中でも、Azure Storageの理解は必須です。 AZ-900試験はMicrosoft Azureの基礎知識を評価するものであり、クラウドの概念、Azureのアーキテクチャとサービス、セキュリティとガバナンスが試験範囲に含まれます。 特に「Azureのコア アーキテクチャ コンポーネント」と「Azure ストレージ サービス」に関する知識は、試験のアーキテクチャとサービスの範囲(35%〜40%)で問われる重要なトピックです。

本記事では、AZ-900試験対策として特に重要となるAzure Storageの主要な4つのデータサービス(Blob、Files、Queue、Table)について、その特徴と用途を徹底的に解説・比較します。

📘 対象:AZ-900 🧠 重要:Storageの比較 🧩 4サービス:Blob / Files / Queue / Table
目次

1. Azure Storageの全体像とAZ-900における重要性

Azure Storageは、Microsoftが提供するクラウドストレージソリューションであり、可用性、スケーラビリティ、持続性、安全性に優れたストレージをクラウド内のさまざまなデータオブジェクトに提供します。 Azure Storageは、クラウドサービスの利用形態としてはPaaS(サービスとしてのプラットフォーム)に該当します。

Azure Storageが持つ共通のメリット
Azure Storageは、その堅牢性、セキュリティ、アクセス性により、今日のアプリケーションのデータストレージとパフォーマンスに関するニーズを満たすように高度にスケーラブルに設計されています。
  • 持続性と高可用性: 冗長性(レプリケーション)により、一時的なハードウェア障害が発生した場合でもデータが安全に保たれ、高い可用性を維持できます。地域的な災害から保護するために、データセンターまたは地理的リージョンにまたがってデータをレプリケートすることも可能です。
  • セキュリティ: ストレージアカウントに書き込まれたすべてのデータは、サービスによって自動的に暗号化されます。また、データへのアクセスをきめ細かく制御することも可能です。
  • アクセス可能: データにはHTTPまたはHTTPS経由で世界中のどこからでもアクセスでき、.NETやJava、Pythonなどのクライアントライブラリが提供されています。

2. Azure Storageの主要4サービス解説と比較

Azure Storageプラットフォームには、主に以下の4つのデータサービスが含まれており、それぞれが特定のデータストレージシナリオに最適化されています。AZ-900ではこれらのサービスを比較する知識が求められます。

ポイント:「データの種類(非構造化/ファイル/メッセージ/NoSQL)」と「アクセス方法(HTTP/SMBなど)」で見分けると整理しやすいです。
サービス名データタイプデータ構造/アクセス方法主な用途/AZ-900対策の視点
Blob Storage非構造化データ(テキスト、バイナリ)オブジェクトストア(一意のIDで管理、階層構造なし)。HTTP/HTTPS/REST APIでアクセス。大容量データ(画像、動画、ドキュメント)の格納・配信。バックアップ、アーカイブ、データレイク。
Azure Filesファイル共有データフルマネージドのファイル共有。業界標準のSMBプロトコル(およびNFS)でアクセス。オンプレミスファイルサーバーの「リフトアンドシフト」。仮想マシン間でのファイル共有。
Queue Storageメッセージメッセージングストア。アプリケーションコンポーネント間の非同期メッセージング。HTTP/HTTPSでアドレス指定。分散アプリケーションのコンポーネント分離、作業のバックログ作成。最大64 KBのメッセージを大容量で格納。
Table Storage構造化非リレーショナルデータ(NoSQLデータ)NoSQLキーバリューストア(スキーマレス)。高速なアクセスと低コストでの保存。Webアプリケーションのユーザーデータ、アドレス帳、大量の構造化メタデータ。

2-1. Azure Blob Storage(オブジェクトストレージ)

Azure Blob Storageは、テキストデータやバイナリデータなどの非構造化データを大規模に格納するために最適化されたオブジェクトストレージサービスです。 ファイルストレージのようなディレクトリ構造を持たず、一意のIDによってデータが管理されます。

AZ-900で押さえるべき特徴:
  1. 用途: 画像、動画のストリーミング配信、バックアップ、災害復旧、アーカイブ、ビッグデータ分析用のデータレイク構築(Data Lake Storageのサポートを含む)に最適です。
  2. 階層構造(リソース): データはストレージアカウント内に作成されるコンテナーに格納され、コンテナー内のデータがBLOBと呼ばれます。
  3. BLOBの種類:
    • ブロックBLOB: ドキュメントやメディアファイルなど、大量のバイナリデータを効率的にアップロードするのに適しています。最大で約190.7 TiB のデータが格納可能です。
    • 追加BLOB: 仮想マシンのログや監視ファイルの記録など、追加的な操作に適しています。
    • ページBLOB: Azure仮想マシン用のディスクとして使用されます。
  4. ストレージ層: アクセス頻度に応じてコストを最適化するために、Premium、ホット、クール、コールド、アーカイブのアクセス層が用意されています。ストレージコストは「アーカイブ」が最も安価ですが、データ取得コストが高く、待機時間が長くなります。逆に「ホット」はストレージコストが高いものの、アクセスコストは最も安価です。コールドストレージ層は2023年8月現在プレビュー段階にあります。

2-2. Azure Files(ファイル共有ストレージ)

Azure Filesは、フルマネージドのクラウドファイル共有サービスです。最大の強みは、業界標準のSMB(Server Message Block)プロトコル、NFSプロトコル、およびHTTPSを介してアクセスできる点です。

AZ-900で押さえるべき特徴:
  1. アクセス方法: Windows、Linux、macOSのクラウド上またはオンプレミスのデプロイから同時にマウントできます。これはオンプレミスのファイルサーバーと同じように扱うことが可能です。
  2. サーバーレス: Azure Filesはサーバーレスでファイル共有を可能とします。これにより、ハードウェアやOSの管理が不要となります。
  3. ユースケース: 既存のファイルサーバーをクラウドに移行する「リフトアンドシフト」 や、複数の仮想マシンからアクセスする必要がある開発ツールや構成ファイルの配置に適しています。
  4. ハイブリッド機能: Azure File Syncを使用すると、Windowsサーバーを介してAzure Files共有をキャッシュし、オンプレミスのパフォーマンスを維持しつつ、クラウド共有を利用できます。これはBCP(事業継続計画)対策としても有効です。

2-3. Azure Queue Storage(メッセージングストア)

Azure Queue Storageは、アプリケーションコンポーネント間の信頼性の高いメッセージングのためのサービスです。 これにより、送信側は受信側の応答を待たずに次のメッセージを送信でき、システム間の分離(デカップリング)を実現する非同期処理が可能です。

AZ-900で押さえるべき特徴:
  1. 用途: 一般的に、非同期的に処理する作業のバックログ(未処理の作業リスト)を作成するために使用されます。例えば、画像アップロード後のサムネイル作成のようなタスクをキューに書き込み、別の機能(Azure Functionsなど)で処理するといったシナリオで利用されます。
  2. メッセージ特性: 1つのメッセージの最大サイズは64 KBです。キュー自体はAzureストレージの総容量の制限を超えない限り、数百万のメッセージを格納できます(大容量)。
  3. メッセージ保存期間: メッセージの最大有効期間は、バージョン2017-07-29以降では任意に設定でき、「-1」に設定することで期限切れにならないようにすることも可能です。設定しない場合の既定の有効期間は7日間です。
  4. プロトコル: HTTPまたはHTTPSプロトコルを使用し、URL形式でキューをアドレス指定できます。

2-4. Azure Table Storage(NoSQLキーバリューストア)

Azure Table Storageは、非リレーショナルな構造化データ(構造化されたNoSQLデータ)をクラウド内に格納するサービスです。 スキーマレスな設計によるキーおよび属性ストアを実現します。

AZ-900で押さえるべき特徴:
  1. データモデル: データはテーブルに格納され、テーブルはエンティティ(行に相当)のコレクションであり、エンティティはプロパティ(名前と値のペア)のセットで構成されます。
  2. スキーマレス: スキーマがないため、アプリケーションの進化のニーズに合わせてデータを容易に修正できます。
  3. ユースケース: 複雑な結合や外部キーを必要とせず、高速なアクセスが求められるデータセットの格納に適しています。Webアプリケーションのユーザーデータ、アドレス帳、デバイス情報、その他のサービスに必要な大量のメタデータなど、柔軟なデータセットの格納におすすめです。
  4. スケーラビリティとコスト: 大量の構造化データを格納でき、データ量が増加しても拡張されるように設計されています。従来のSQLと比較して、同様の容量のデータを低コストで保存できるのが特徴です。
  5. 現代の選択肢: 従来のAzure Table Storageに加え、より高いパフォーマンスと可用性、グローバル分散を提供する新しいAzure Cosmos DB for Tableプランがあります。

3. AZ-900 模擬問題(Azure Storage サービス比較)

AZ-900試験対策として、Storageサービスの比較・用途に焦点を当てた模擬問題に挑戦し、理解度を確認しましょう。

問題 1

あなたは、ユーザーがアップロードした大量の画像ファイル(非構造化データ)を保存し、その後、別のバックグラウンドプロセスでそれらの画像からサムネイルを非同期的に作成するWebアプリケーションを設計しています。

この要件を満たすために、以下のうち最も適切なAzure Storageサービスと、その処理を切り離すためのメッセージングサービスの組み合わせを選択してください。

  1. Azure Table StorageとAzure Service Bus
  2. Azure FilesとAzure Queue Storage
  3. Azure Blob StorageとAzure Queue Storage
  4. Azure Blob StorageとAzure Service Bus
回答と解説を開く
解答と解説:
正解: C. Azure Blob StorageとAzure Queue Storage
  • 画像ファイル(非構造化データ)の格納: 画像や動画など大量の非構造化データの大規模な格納には、Azure Blob Storageが最適です。
  • 非同期処理: 画像アップロード後にサムネイル作成という時間のかかるタスクを非同期的に処理し、アプリケーションコンポーネントを分離するには、Azure Queue Storageが最適です。Queue Storageは、非同期的に処理する作業のバックログを作成するために使用されます。
  • Azure Filesはファイル共有用であり、Azure Table Storageは構造化されたNoSQLデータ用です。

問題 2

ある企業が、オンプレミスのファイルサーバーをAzureに移行する「リフトアンドシフト」プロジェクトを計画しています。 このファイルサーバーは、Windows、Linux、macOSを使用している複数のクライアントからSMBプロトコルを介して同時にアクセスされる必要があります。

この要件を満たすために、利用すべき最も適切なAzure Storageサービスを選択してください。

  1. Azure Table Storage
  2. Azure Blob Storage
  3. Azure Files
  4. Azure Disk Storage
回答と解説を開く
解答と解説:
正解: C. Azure Files
  • Azure Filesは、業界標準のSMB(Server Message Block)プロトコル(およびNFSプロトコル)を介してアクセスできるフルマネージドのクラウドファイル共有サービスです。
  • Azure Files共有は、Windows、Linux、macOSのデプロイから同時にマウントできるため、既存のファイルサーバーをクラウドに移行する「リフトアンドシフト」に最適です。

問題 3

あなたは、長期的に保存が必要だが、アクセス頻度が非常に低い大容量のアーカイブデータ(非構造化データ)を管理するタスクを任されました。 これらのデータについて、ストレージコストを最小限に抑えることが最優先事項ですが、データを取り出す際には若干の遅延(待機時間)が発生しても許容されます。

この要件に最も適したAzure Blob Storageのアクセス層を選択してください。

  1. ホット (Hot)
  2. クール (Cool)
  3. コールド (Cold)
  4. アーカイブ (Archive)
回答と解説を開く
解答と解説:
正解: D. アーカイブ (Archive)
  • Azure Blob Storageには、アクセス頻度や保存期間に応じてコストを最適化するためのアクセス層(ホット、クール、コールド、アーカイブ)が用意されています。
  • アーカイブアクセス層は、データへのアクセスがほとんどおこなわれないデータの保存に最適であり、ストレージコストは最も安価です。
  • その代わり、データ取得にかかるコストが高く、他の層と比較して取得までの時間(待機時間)が長くなるという特徴があります。これは「長期保存」と「ストレージコスト最小化」という要件に完全に一致します。

4. まとめ

  • Blob Storage: 画像・動画・バックアップなどの非構造化データを大規模に保存(オブジェクトストレージ)。
  • Azure Files: SMB/NFSで使えるファイル共有(ファイルサーバーのリフト&シフトに最適)。
  • Queue Storage: コンポーネント間を分離する非同期メッセージング(作業のバックログ)。
  • Table Storage: スキーマレスなNoSQL(キー/属性)で大量の構造化データを低コスト保存。

AZ-900では「どのデータに、どのストレージが適切か」を問われやすいので、上の4つをセットで覚えるのが近道です。AZ-900対策を更にされたい方はStepStudyの模擬問題がおすすめです!まずは7日間無料のトライアルをお試し下さい!

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