Azure Virtual Machines(以下、Azure VM)は、Microsoft Azureにおける代表的なIaaS(Infrastructure as a Service)です。
本記事では、AZ-900で問われやすいAzure VMの特徴とコンポーネントを整理し、模擬問題で理解度を確認できるようにまとめました。
- Azure VMの概要とIaaSとしての責任範囲
- ワークロード別に最適化されたVMの種類(SKU)とサイズ
- OSディスク・データディスク・一時ディスク・Managed Disksの違い
- VNet・NIC・NSGなどネットワークの基本と、可用性セット・可用性ゾーン・VMSS
- AZ-900で問われやすい観点と模擬問題4問
Azure Virtual Machinesの概要
Azure Virtual Machines(以下、Azure VM)は、Microsoft Azureにおける代表的なIaaS(Infrastructure as a Service)です。
オンデマンドでスケーラブルな仮想サーバーを数分でデプロイでき、Windows/Linuxの両方をサポートします。CPUやメモリ、ストレージなどのスペックは用途に応じて柔軟に構成可能です。
- IaaSのため、OSの設定・パッチ適用・ミドルウェアやアプリの管理は利用者の責任範囲。
- 迅速な環境構築やスパイク対策のスケールアウト、ハイブリッド拡張やDR(災害対策)にも適用。
主な特徴とコンポーネント
仮想マシンの種類(SKU)とサイズ
Azureにはワークロード別に最適化されたVM系列が用意されています。代表例は以下のとおりです。
| 種類 | 特徴 / 適したワークロード |
|---|---|
| 汎用 | CPU・メモリ・ディスクのバランス型。開発/テストや中小規模データベースに適する。 |
| コンピューティング最適化 | 高いCPU性能が必要なWeb/ゲームサーバー、バッチ処理などに適する。 |
| メモリ最適化 | 大容量メモリが必要なキャッシュサーバー、大規模DB、インメモリ処理に適する。 |
| ストレージ最適化 | 高I/Oを要する分析やNoSQLワークロードに適する。 |
| GPU | グラフィックス処理、機械学習/推論などGPUワークロードに適する。 |
ストレージ(ディスク)
- OSディスク:OSを格納する必須ディスク。
- データディスク:アプリ/データ用。障害時は切り離して別VMに再接続可能。
- 一時ディスク:物理ホストのローカル一時領域。再起動/再デプロイで消失し得るため一時用途に限定。
- Managed Disks:Standard HDD/SSD、Premium SSD、Ultra DiskなどのAzure管理ディスクを利用。
ネットワーク
- 仮想ネットワーク (VNet):VMを配置するプライベートネットワーク。
- NIC:VNetへの接続インターフェース。
- IPアドレス:プライベート/パブリックIP。
- Network Security Group (NSG):入出力のトラフィックを許可/拒否で制御。
可用性とスケーラビリティ
- 可用性セット:計画停止・突発障害の影響を分散(同時停止を避ける配置)。
- 可用性ゾーン:物理的に分離されたゾーンに跨って高可用性を確保。
- VMSS(仮想マシン スケール セット):負荷に応じてVM台数を自動増減(オートスケール)。
AZ-900で問われやすい観点
- Azure VMはIaaS(OS・アプリのパッチ/設定は利用者の責任)。
- ワークロードに応じたサイズ選定(メモリ最適化、GPUなど)。
- 高可用性は可用性セット/ゾーン、スケーリングはVMSS。
- 通信制御はNSG、ディスク暗号化はAzure Disk Encryptionやホストでの暗号化(Encryption at Host)。
- 監視はAzure Monitor、自動化はAzure Automation。
- コストは稼働時間/OSライセンス/ディスクで決定。予約インスタンスやSpot VMで最適化。
模擬問題
Azure VM の説明として正しいものを 1 つ選びなさい。
回答・解説を見る
Azure VM は IaaS。OS やアプリの管理は利用者の責任です。Windows / Linux のどちらも利用可能。
負荷に応じて VM 台数を自動的に増減しやすい Azure の仕組みはどれ?
回答・解説を見る
VMSS は同一構成の VM 群をオートスケール。可用性はゾーン/セットで確保し、LB は分散装置。
VNet 内外のトラフィックを許可/拒否で制御するコンポーネントは?
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NSG がポート/プロトコル/方向ごとに許可・拒否ルールを適用。
未使用計算リソースを大幅割引で使えるが、Azure 都合で停止されうるオプションは?
回答・解説を見る
Spot VM は割安だが、需要次第で事前通知なく削除/停止されるリスク。
まとめ
Azure VMはAzureの代表的なIaaSであり、AZ-900では「IaaSとしての責任範囲」「ワークロードに応じたサイズ選定」「可用性セット/可用性ゾーン/VMSSによる可用性とスケーリング」「NSGによる通信制御」「予約インスタンス・Spot VMによるコスト最適化」を軸に整理しておくと得点しやすくなります。
模擬問題で迷った項目は、本文のコンポーネント一覧に戻って役割の違いを確認しておきましょう。
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参考資料
本記事は以下の公式資料を参照して作成しています。
公式資料
- Azure の仮想マシンの概要 - Microsoft Learn公式(VMの概要・コンポーネントの根拠)
- Azure の VM サイズの概要 - Microsoft Learn公式(SKU・サイズの根拠)
- マネージド ディスクの暗号化オプションの概要 - Microsoft Learn公式(ディスク暗号化・ADE廃止予定の根拠)
- 試験 AZ-900 のスタディ ガイド - Microsoft Learn公式(出題範囲の根拠)



