AZ-900対策!合格のために押さえるべきAzure ID・アクセス管理の基礎【2026年最新版】

AZ-900合格に必要なAzureのID・アクセス管理の基礎を整理。Microsoft Entra ID(旧Azure AD)の概要、Azure RBAC、MFA、条件付きアクセス、PIM、ID Protection、Entraロールとの違い、プラン別機能を解説し、模擬問題3問で理解度を確認できます。

AZ-900(Microsoft Azure Fundamentals)の試験合格を目指すうえで、ID とアクセス管理(IAM)の理解は避けて通れません。

本記事では、Microsoft Entra ID(旧称:Azure Active Directory)を中心に、Azure RBAC、MFA、条件付きアクセス、Privileged Identity Management(PIM)、ID Protection など、試験で頻出の重要ポイントを整理します。

この記事でわかること
  • Microsoft Entra ID(旧 Azure AD)の役割と主な機能
  • Azure RBACの3要素(セキュリティプリンシパル・ロール定義・スコープ)
  • MFA・条件付きアクセス・PIM・ID Protectionによる認証強化
  • 試験に出やすいEntraロールとAzureロールの違い、プラン別の機能
  • 模擬問題3問で出題パターンをチェック

Microsoft Entra ID(旧 Azure Active Directory)の概要

Microsoft Entra ID は、組織内外のユーザーやアプリケーションに対する ID の作成と管理、サインイン時の認証を提供するクラウドベースの ID プラットフォームです。Microsoft 365、Azure、数千種類の SaaS アプリケーションと統合され、認証基盤としての SSO と高度なセキュリティ機能(MFA、条件付きアクセスなど)を備えています。

主な機能

  • ユーザー / グループ管理、アプリ登録(エンタープライズ アプリ / アプリの登録)
  • SSO(シングル サインオン)、フェデレーション
  • MFA(多要素認証)、条件付きアクセス
  • デバイス登録・管理(Intune などとの連携)
  • 監査ログ、サインイン ログ、リスク検知(ID Protection)

Azure ロールベースのアクセス制御(Azure RBAC)

Azure リソースに対する操作権限を、ロールとスコープ(管理グループ > サブスクリプション > リソース グループ > リソース)で制御する仕組みです。誰(セキュリティ プリンシパル)に、何の権限(ロール)を、どの範囲(スコープ)で付与するかを組み合わせて、最小権限の原則を実現します。

RBAC の主要要素

  • セキュリティ プリンシパル:ユーザー、グループ、サービス プリンシパル、マネージド ID
  • ロール定義:Owner / Contributor / Reader などの組み込みロール(カスタム ロールも可)
  • スコープ:管理グループ / サブスクリプション / リソース グループ / リソース(下位へ継承)

認証強化とアクセス制御

多要素認証(MFA)

パスワードに加えて、スマートフォン アプリ(Authenticator)、SMS、音声通話、FIDO2 セキュリティ キーなどを組み合わせることで、アカウント乗っ取りのリスクを大幅に低減します。

条件付きアクセス

ユーザー、場所、デバイスの状態、アプリ、サインイン リスクなどのシグナルに基づき、アクセス制御(許可 / ブロック / 条件付き許可(MFA 要求、準拠デバイス要求など))を自動で適用できます。

Privileged Identity Management(PIM)

特権ロールへの常時割り当てを避け、必要な時だけ JIT(Just-In-Time)で昇格する運用を実現します。承認ワークフロー、チケット番号の入力、MFA の要求、アクティブ化の記録などにより、内部不正や誤操作のリスクを抑制します。

ID Protection

漏えいした認証情報の使用、異常なサインイン パターン、リスクの高いユーザーを検出し、自動または半自動で対処(パスワード変更、アクセス ブロックなど)します。条件付きアクセスと組み合わせることで、リスクに応じた動的な保護が可能です。

試験に出やすい比較と注意点

Entra ロールと Azure ロール(RBAC)の違い

Microsoft Entra ロールと Azure ロール(Azure RBAC)の違い
項目Microsoft Entra ロールAzure ロール(Azure RBAC)
管理対象ディレクトリ(Entra ID)機能Azure リソース(VM、ストレージ、ネットワーク 等)
管理内容ユーザー/グループ管理、ライセンス、ID 機能の操作権限リソースの作成/管理/閲覧など、Azure リソースの操作権限
注意点グローバル管理者は ID 領域の最高権限だが、Azure リソースの権限は別途 RBAC が必要Azure リソースへの権限を付与/制御する仕組み。Entra ロールとは領域が異なる

Entra ID プラン別の機能

Microsoft Entra ID プラン別の主な機能
機能 / プランFreeP1P2
基本的な ID 管理
基本的な MFA(セキュリティの既定値による全ユーザー適用)
条件付きアクセス(条件に応じた柔軟な MFA 要求を含む)×
ID Protection(リスクベース制御)××
Privileged Identity Management(PIM)××
MFA の扱いについて:Free プランでも「セキュリティの既定値」を有効化すれば全ユーザーに基本的な MFA を適用できます。ユーザー・場所・デバイスなどの条件に応じて MFA を要求するといった柔軟なポリシーは条件付きアクセス(P1 以上)が必要です。試験では「条件に応じて MFA を要求したい → 条件付きアクセス(P1)」という整理で覚えておきましょう。

模擬問題

AZ-900対策 第1問

役員グループが社外から Azure Portal にアクセスする際、必ず MFA を要求したい。最適な Microsoft Entra の機能はどれ?

  • Azure ロールベースのアクセス制御(Azure RBAC)
  • シングル サインオン(SSO)
  • Microsoft Entra ID Protection
  • Microsoft Entra 条件付きアクセス
回答・解説を見る
正解:4. Microsoft Entra 条件付きアクセス

条件付きアクセスは、ユーザー/場所/デバイス/リスクなどのシグナルに基づいて MFA 要求やブロック等を自動適用する仕組み。RBAC はリソース操作権限の管理であり、認証条件は扱いません。

AZ-900対策 第2問

Azure リソースへの操作権限を、管理グループ/サブスクリプション/リソース グループ/リソースといったスコープで付与・継承する仕組みはどれ?

  • 共同責任モデル
  • Microsoft Entra ロール
  • Azure ロールベースのアクセス制御(Azure RBAC)
  • Microsoft Defender for Cloud
回答・解説を見る
正解:3. Azure ロールベースのアクセス制御(Azure RBAC)

Azure RBAC は Azure Resource Manager 上の承認機構。Entra ロールはディレクトリ(Entra ID)機能に対する権限で領域が異なります。

AZ-900対策 第3問

次のうち、Microsoft Entra ID の P2 でのみ利用できる(または P2 の主要機能)に該当するものはどれ?

  • シングル サインオン(SSO)
  • 条件付きアクセスによる柔軟な MFA の適用
  • ID Protection(不正ログインのリスク検知と自動対応)
  • オンプレ AD とのハイブリッド連携
回答・解説を見る
正解:3. ID Protection(不正ログインのリスク検知と自動対応)

ID Protection と PIM は P2 の高度機能。SSO やハイブリッド連携は Free でも提供され、条件付きアクセスによる柔軟な MFA は P1 から利用可能です。

まとめ

AZ-900のID・アクセス管理では、Microsoft Entra ID(旧 Azure AD)が「認証・ID基盤」、Azure RBACが「Azureリソースの承認(権限付与)」という役割の違いを整理して押さえることが重要です。

あわせて、MFA条件付きアクセスPIMID Protectionが「いつ・誰に・どんな条件でアクセスさせるか」を強化する仕組みである点を理解し、問題演習で出題パターンに慣れていきましょう。

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参考資料

本記事は以下の公式資料を参照して作成しています。

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