クラウドサービスの普及と共に注目を集めている「Microsoft Azure」。その入門資格である「AZ-900(Microsoft Certified: Azure Fundamentals)」は、IT未経験者や文系職種の方にもおすすめの資格です。
この記事では、AZ-900の概要、試験内容、メリット、勉強法をまとめて解説します。
- Microsoft Azureの特徴と代表的な利用例
- AZ-900で問われる内容と、AZ-104・AZ-305との位置づけ
- 3つの出題分野と割合
- AZ-900を取得するメリット
- 未経験でも合格できる3ステップの勉強法
Azureとは?
Microsoft Azure(アジュール)は、Microsoftが提供するクラウドプラットフォームです。データの保存、アプリの開発、AIの実行など、あらゆるITインフラをインターネット経由で利用できるサービス群を提供しています。
特徴的なポイント
- 多様なサービス:仮想マシン(VM)、ストレージ、データベース、AI、機械学習、IoTなど、200以上のサービス
- 柔軟な料金体系:利用した分だけ課金される「従量課金制」や、コスト予測が立てやすい「予約制」など
- 高いセキュリティ:Microsoftのセキュリティ基準に基づいたデータ保護機能が整備されており、コンプライアンス対応も充実
- グローバル展開:世界60以上のリージョンに対応。国内にも「日本東」「日本西」などのリージョンを保有
- ハイブリッドクラウド対応:自社サーバーとAzureの組み合わせによる柔軟なインフラ構築が可能(Azure Arc、Azure Stackなど)
Azureの代表的な利用例
- Webアプリケーションや業務システムのホスティング
- データベースやファイルのクラウド保存
- 仮想デスクトップ環境(Windows 365)
- AIやビッグデータ分析の実行環境
- IoTセンサーからのデータ収集と可視化
企業だけでなく、行政機関や教育機関など、さまざまな分野でAzureは活用されています。
AZ-900とは?
AZ-900: Microsoft Azure Fundamentalsは、Azureの基礎知識を証明するための認定資格です。Microsoftが公式に提供する資格試験で、Azureに関する前提知識を持っていない人でも受験できる、入門者向けの内容になっています。
どんな内容を問われるのか?
試験では以下のような内容が出題されます。
- クラウドの基本概念:IaaS / PaaS / SaaSの違い、クラウドの特徴やメリット
- Azureの主要サービス:仮想マシン、Blobストレージ、SQLデータベース、仮想ネットワークなど
- セキュリティとコンプライアンス:アクセス制御(RBAC)、Azure Policy、Microsoft Defenderなど
- サブスクリプションと課金管理:Azureの料金体系、無料枠、コスト管理方法、SLAの考え方
他のAzure資格との位置づけ
| 資格 | 難易度 | 対象・内容 |
|---|---|---|
| AZ-900 | ★☆☆☆☆ | 初心者向け/クラウドとAzureの基本概念 |
| AZ-104 | ★★★☆☆ | 中級(IT担当者)/実務的なAzureリソースの操作・管理 |
| AZ-305 | ★★★★☆ | 上級(設計者)/ソリューションアーキテクトとしての設計能力 |
AZ-900は、まさに「Azureの地図を広げる資格」。これからAzureに関わる全ての人の第一歩として位置づけられています。AWSで同じ初級者向け資格であるクラウドプラクティショナーとの違いが気になる方は、StepStudyの「初心者のためのAWSとAzure徹底比較」の記事を参考にして下さい!
試験内容と出題範囲
AZ-900の試験は、以下の3つの主要分野から構成されています。
| 出題分野 | 割合 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 1. クラウドの概念について | 25–30% | クラウドコンピューティングの定義と利点/クラウドサービスの種類(IaaS、PaaS、SaaS)とそれぞれのユースケース/クラウド展開モデル(パブリック、プライベート、ハイブリッド) |
| 2. Azureのアーキテクチャとサービスについて | 35–40% | Azureのコアアーキテクチャコンポーネント(リージョン、可用性ゾーン、リソースグループなど)/主要なAzureサービス(仮想マシン、ストレージ、ネットワーキングなど)/AzureのID、アクセス、セキュリティ機能 |
| 3. Azureの管理とガバナンスについて | 30–35% | Azureのコスト管理とSLA(サービスレベルアグリーメント)/ガバナンスとコンプライアンスに関するAzureの機能とツール(Azure Policy、Azure Monitorなど)/Azureリソースの管理とデプロイメントのための機能とツール |
- 試験時間:45分
- 問題数:40〜60問程度
- 合格ライン:700点(1,000点満点)
- 受験料:受験する国・地域によって異なります
AZ-900を取得するメリット
- クラウドの全体像を体系的に学べる:AZ-900では、クラウドの基本構造(IaaS / PaaS / SaaS)やAzureサービスの仕組みを、初心者でも理解できるように学べます。特に「クラウドって何ができるの?」「オンプレと何が違うの?」という疑問を体系的に整理できます。
- キャリアチェンジ・転職に有利:クラウド人材のニーズが高まる中、AZ-900を取得しておけば「クラウドに関心がある」「基礎を理解している」ことが示せます。Azure導入企業やSIerでは採用時の評価ポイントにもなり得ます。知識ベースの試験のため、初心者でも努力次第で確実に合格可能です。
- 上位資格へのステップになる:AZ-900はあくまで入口ですが、これをきっかけにAZ-104(管理者)、AZ-305(設計者)など実務レベルのスキル認定資格にステップアップできます。クラウドエンジニアを目指す人にとっては、キャリア設計の第一歩です。
- 非エンジニア職でも業務に役立つ:営業、マーケティング、企画などのビジネス職でも、Azureの基礎知識があるだけでIT部門との会話がスムーズになり、プロジェクト連携がしやすくなります。特にAzure導入済みの企業では、社内リテラシー向上にも繋がります。
AZ-900の効果的な勉強方法【未経験でも合格可能!】
AZ-900は初心者でも合格できる資格ですが、出題範囲が広いため、効率的な勉強がポイントです。以下の3ステップで学習するのがおすすめです。
- Microsoft Learn(公式の無料教材):まず取り組むべきは、Microsoft公式の「Learn」サイトです。Azureの基礎を体系的に学べる無料教材で、日本語対応・図解や演習付きの分かりやすい内容です。AZ-900 学習パス
- YouTubeや書籍で理解を補強:動画や書籍を使って、理解を深めましょう。YouTube「Azure 資格対策講座」や、StepStudy(IT基礎知識から具体的な資格対策まで講座形式と演習問題形式で用意)がおすすめです。
- 模擬試験で仕上げ:最後は模試で総仕上げ。本番形式に慣れ、苦手を把握するのに役立ちます。StepStudy(模擬試験で本番形式で問題に挑戦できる!)や、Udemy(有料。本番そっくりな模試が豊富、セール時がおすすめ)を活用しましょう。
まとめ
AZ-900(Microsoft Azure Fundamentals)は、クラウド初心者でも安心して取り組めるMicrosoft公式の入門資格です。これからAzureやクラウド業界に関わりたい人、転職やキャリアアップを目指す人にとって、最初に取得すべき資格として強くおすすめできます。
AZ-900を取得することで得られること:Azureの基本知識(仮想マシン、ストレージ、ネットワークなど)を体系的に習得できる/Microsoft公式資格で、クラウドスキルを客観的に証明できる/未経験からのクラウドキャリア構築に活かせる/Azure上位資格(AZ-104 / AZ-305)へのステップアップにつながる/クラウドエンジニアやIT営業職、インフラ系職種への転職時のアピール材料になる
資格取得はあくまでスタート地点。AZ-900で学んだ内容は、今後の実務や学習の土台になります。「Azure 資格 どれから?」「クラウド 資格 初心者向け」と迷っているなら、まずはAZ-900から始めてみるのもおすすめです。
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参考資料
本記事は以下の公式資料を参照して作成しています。
公式資料
- Microsoft Certified: Azure Fundamentals - Microsoft Learn公式(資格の位置づけ・試験時間の根拠)
- 試験 AZ-900 のスタディ ガイド - Microsoft Learn公式(出題分野・割合の根拠)
- Azure のリージョン - Microsoft公式(リージョン数の根拠)



