AWS認定資格の学習に取り組まれている皆様、こんにちは。
今回は、AWSの基盤となるコンピューティングサービスであるAmazon EC2について、AWS認定資格試験における重要ポイントを解説します。特に、ソリューションアーキテクト-アソシエイト (SAA)やクラウドプラクティショナー (CLF)の取得を目指す上で、EC2の理解は不可欠です。
Amazon EC2に関連して、AWS認定クラウドプラクティショナー (CLF)とソリューションアーキテクト-アソシエイト (SAA)の各試験で求められる内容を簡潔にまとめさせていただきます。
- CLF-C02で問われるEC2の概念・メリット・料金体系・関連サービス
- SAA-C03で問われるEC2の設計観点(セキュリティ・弾力性・パフォーマンス・コスト)
- EC2 Auto Scalingの詳細と運用・監視のポイント
- CLF・SAAそれぞれの模擬問題で実力チェック
クラウドプラクティショナー (CLF-C02) で求められるEC2の知識
CLF試験は、AWSクラウドに関する総合的な理解を効果的に実証できる個人を対象としており、AWSクラウドの設計、実装、オペレーションの経験が6か月以下の方に推奨されます。EC2に関しては、主にその基本的な概念、メリット、および関連サービスの役割を説明し、特定できることが求められます。
EC2の概要と概念理解
- Amazon EC2は、AWSが提供するスケーラブルな仮想サーバー(インスタンス)をクラウドで構築できる中心的なウェブサービスであることの理解。
- インスタンスとは、EC2を利用して構築したサーバーの呼び方であること。
- インスタンスタイプ (CPU、メモリ、ストレージ、ネットワーク設定が異なる)や Amazon Machine Image (AMI)の役割を理解すること。
EC2のメリット
- 俊敏性:サーバーの構築が短時間で完了し、すぐに利用開始できること。
- サイジング:必要に応じてリソースのスペックを簡単に変更でき、余分なコストを抑えられること。
- コスト面:サーバーを使用した分だけ料金が発生する従量課金性であり、停止することでコストを抑えられること。
EC2のストレージとネットワーキングの基本
- インスタンスストア(揮発性)とAmazon EBS(永続性)の2種類のストレージがあること。
- EC2 インスタンスへの通信制御にはセキュリティグループ(仮想ファイアウォール)を使用すること。
- プライベートIPアドレス、パブリックIPアドレス、Elastic IP (EIP) の3種類のIPアドレスがあり、パブリックIPアドレスはインスタンスを再起動すると変更される可能性があること。
EC2の料金体系
- オンデマンドインスタンス、リザーブドインスタンス、スポットインスタンスという主要な料金プランがあること。
EC2に関連するサービス
- Amazon EC2 Auto Scalingは、アプリケーションの負荷に応じてEC2 インスタンス数を自動的に増減させるサービスであり、コスト最適化に貢献すること。
- Elastic Load Balancing (ELB)は、複数のEC2インスタンス間でトラフィックを分散させ、可用性と耐障害性を向上させるサービスであること。
CLF模擬問題
AWSが提供する仮想サーバーサービスはどれでしょう?
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Amazon EC2は、AWSが提供している仮想サーバーを構築することができるサービスです。EC2を利用することで、物理サーバーの準備が不要になり、LinuxやWindowsなどのOSを乗せたサーバーを素早く構築することができます。
ある企業は、下記の要件でEC2インスタンスを契約しようと考えています。最もコスト効率が良い契約は次のうちどれでしょう。
- インスタンスは毎日24時間稼働
- 使用するインスタンスのタイプとサイズは既に決定しており、1年間変更の予定はない
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リザーブドインスタンスは、1年または3年の契約で予めインスタンスを予約することで、大幅な割引が適用されます。今回の要件では、同一のインスタンスタイプ、サイズで1年間インスタンスを継続して使用することが決まっているため、リザーブドインスタンスが正解になります。
ソリューションアーキテクト - アソシエイト (SAA-C03) で求められるEC2の知識
SAA試験は、ソリューションアーキテクトの役割を担う個人を対象としており、AWSのサービスを使用するクラウドソリューション設計の実務経験が1年以上の受験者に推奨されます。EC2に関しては、CLFの基本的な理解に加え、AWS Well-Architected フレームワークに基づいて、安全性、耐障害性、高パフォーマンス、コスト最適化を実現するソリューションを設計できることが深く問われます。
セキュアなアーキテクチャの設計 (第1分野)
- セキュリティグループ、ネットワークACL、NATゲートウェイなどを用いてセキュアなVPCアーキテクチャを設計する能力。
- AWS ShieldやAWS WAFなどのセキュリティサービスと統合してアプリケーションを保護する方法。
弾力性に優れたアーキテクチャの設計 (第2分野)
- EC2 Auto Scalingやロードバランサーを活用し、スケーラブルで疎結合なアーキテクチャを設計する能力。
- EC2インスタンス配置の選択肢(マルチテナンシー、ハードウェア専有インスタンス、デディケーテッドホスト)とそのユースケースの理解。
- 高可用性、フォールトトレラントなアーキテクチャを実現するために、アベイラビリティーゾーンやリージョンをまたいだEC2 インスタンスの配置、単一障害点を軽減する設計、適切な災害対策 (DR) 戦略(バックアップと復元、パイロットライト、ウォームスタンバイなど)を選択・実装する能力。
高パフォーマンスなアーキテクチャの設計 (第3分野)
- ビジネス要件に基づいて、最適なEC2インスタンスタイプやファミリーを選択し、高パフォーマンスで伸縮性のあるコンピューティングソリューションを設計する能力。
- Amazon EC2 Auto ScalingやAWS Lambda, AWS Fargateといったサーバーレスオプションを含む、適切なコンピューティングサービスのユースケースを判断する。
- ELBを用いてトラフィックを分散させ、アプリケーションの可用性と耐障害性を向上させる方法。
コストを最適化したアーキテクチャの設計 (第4分野)
- EC2の購入オプション(スポットインスタンス、リザーブドインスタンス、Savings Plansなど)を適切に活用し、コストを最適化したコンピューティングソリューションを設計する能力。
- Auto ScalingやEC2の休止状態など、スケーリング戦略によってコストを最適化する方法。
- NATゲートウェイタイプやネットワーク転送コストを最小限に抑えるための適切なネットワークルート設定など、ネットワークアーキテクチャのコスト最適化。
EC2 Auto Scalingの詳細理解
- スケーリングポリシー(目標追跡、ステップ、固定)、デフォルトクールダウン期間、ライフサイクルフック、ヘルスチェックの2つのタイプ (EC2ステータスチェックとELBヘルスチェック)など、EC2 Auto Scalingの機能や設定を理解すること。
- EC2 Auto Scaling自体は無料だが、起動されるEC2 インスタンスには通常の料金が発生すること。
EC2の運用と監視
- Amazon CloudWatchを用いてEC2 インスタンスのCPU使用率やディスク使用率を監視できること。
- 異常検知時の通知(SNSなど)や自動再起動といった運用・監視のアプローチを理解すること。
SAA模擬問題
Amazon EC2 インスタンスを停止/起動することで、変更されるIPアドレスは次のうちどれでしょう。
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EC2 インスタンスのパブリック IPアドレスは、インスタンスを停止/起動すると変わってしまいます。パブリック(グローバル) IPアドレスの変更を許容できない場合は、Elastic IPアドレスを使用する必要があります。
リザーブドインスタンスの購入オプションに関して、以下の記述のうち正しいものは次のうちどれでしょう。
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リザーブドインスタンスの契約期間と支払いオプションを正しく説明しているのは選択肢2です。
模擬問題を間違われた方や復習されたい方は、EC2の概要を解説した記事から改めてEC2についておさらいできますので、是非!
模擬問題2問では実際の試験に合格するための実力がついたかどうか判断が難しいと思います。もっと問題を解きたい!、他の分野も学習したいという方はStepStudyへの登録を!
まとめ
両試験ともAmazon EC2は重要なサービスですが、CLFが「概念の理解と説明」に重点を置くのに対し、SAAは「ビジネス要件に応じた、安全性、耐障害性、高パフォーマンス、コスト最適化を考慮した具体的なアーキテクチャの設計と選択」という、より実践的かつアーキテクチャ中心の視点が求められる点が大きな違いとなります。
参考資料
本記事は以下の公式資料を参照して作成しています。
公式資料
- Amazon EC2 とは(ユーザーガイド) - AWS公式(EC2の機能・IPアドレス・購入オプションの根拠)
- AWS Certified Cloud Practitioner(CLF-C02)試験ガイド - AWS公式(CLFの出題範囲・範囲外職務の根拠)
- AWS Certified Solutions Architect – Associate(SAA-C03)試験ガイド - AWS公式(SAAの4分野の根拠)



